平成24年2月定例会・一般質問《質問日:平成24年2月28日》 …質問一覧のページに戻る
スポーツ立県埼玉に向けた取組について -1.子どもの体力が向上したことについて-
子どもの体力低下傾向が続いておりましたが、最近、50メートル走やボール投げなど、子どもの基礎的な運動能力の回復傾向が鮮明になってきていることが、文部科学省が10月の体育の日に合わせて公表した「平成22年度の体力・運動能力調査」で分かりました。
各種目を点数化した合計は、小中高とも平成10年度以後で最高となっています。子どもの基礎的な体力が回復していることは喜ばしいことであり、関係者のご努力に敬意を表したいと存じます。
県としても、子どもの体力を向上させるために委員会を立ち上げ、さまざまな施策を実施していると聞いておりますが、その内容と今後の見通しについて教育長にお伺いを申し上げます。
スポーツ立県埼玉に向けた取組について -1.子どもの体力が向上したことについて-
前島 富雄 教育長
本県の児童生徒の体力は、緩やかですが確実に向上傾向にあります。
県では、大学教授や市町村の教育長等で構成する体力向上推進委員会を設置し、児童生徒の体力向上についてさまざまな施策を実施しております。
具体的には、各学校では、児童生徒一人ひとりの体力テストの結果を入力すると、目標値やアドバイスが表示される「体力プロフィールシート」、いわゆる「体力のカルテ」を活用した指導を行っております。
また、体力向上に向けた教師用指導資料の作成、リーフレットやポスターなどによる啓発、体力向上に成果を上げた優良校の表彰などに取り組んでおります。
さらに今年度は、小学校教員や市町村の指導主事を対象とした講習会において、体力向上を専門とする大学教授から「体力向上は生活習慣の見直し、特に朝食摂取がカギになる」というお話をいただきました。
この提言を受け、「朝食摂取100パーセントのための指導資料」や「誰でもつくれる朝ご飯メニュー集」などを作成し、生活習慣の改善が図られるよう努めております。
また、小中高校生向けの体力向上プログラムやサーキットトレーニング、エアロビック運動の映像をまとめたDVDを作成し、平成23年度内に全ての公立学校に配布する予定です。
今後も、このDVDの活用を図るとともに、体力向上推進委員会で出された課題や解決のための具体策を踏まえ、市町村教育委員会と連携し、将来の埼玉を担う子供たちの体力向上に努めてまいります。