平成24年2月定例会・一般質問《質問日:平成24年2月28日》 …質問一覧のページに戻る
スポーツ立県埼玉に向けた取組について -2.オリンピックを見据えたアスリートの育成について-
この夏、記念すべき第30回夏季オリンピックがイギリスのロンドンで開催されます。
文部科学省の諮問機関である中央教育審議会のスポーツ・青少年分科会スポーツの推進に関する特別委員会は、昨年8月に施行されたスポーツ基本法に基づき、施策目的を盛り込んだ「スポーツ基本計画の策定について」の答申案をまとめたとのことです。その中で、国は、スポーツ団体や研究関係機関等との連携により、ジュニア期からトップレベルに至る体系的かつ戦略的な支援を強化するとしています。
私は、国際大会で活躍できる選手の育成には、ジュニア期からの育成はとても重要であると考えます。そのために大切なのは、才能を有する人材を発掘し、適切な指導をすることであり、国だけではなく、自治体単位でも積極的な取り組みが必要であると考えます。
そこで、埼玉県でも東京都がエントリーしているオリンピックをはじめ、世界の舞台で戦える才能豊かな人材を発掘し、適性に応じた指導に取り組むべきと思いますが、教育長のご所見をお伺いします。
スポーツ立県埼玉に向けた取組について -2.オリンピックを見据えたアスリートの育成について-
前島 富雄 教育長
議員ご指摘のとおり、国際大会等で活躍するトップアスリートを誕生させるには、ジュニア期からの人材発掘と育成が重要であります。
そこで本県では、今年度から「埼玉県ジュニアアスリート発掘育成事業」をスタートさせたところでございます。
この事業では、小学校4年生から6年生を対象に、県体育協会や国立スポーツ科学センターなどと連携しながら、優れた才能を持つ子供たちを発掘し、個々の能力や発達段階に応じた育成を行っております。
具体的には、走る、跳ぶ、投げるなどの基礎的な身体能力を高めるトレーニングや、身体発達に必要な栄養についての講座を実施するなど、専門的な指導を行うことによりスポーツにおける能力の向上を目指しています。
また、体験教室でさまざまな競技を紹介し、将来に向けた競技選択の支援も行っております。
これらの取り組みを通じて、優れた才能を十分に開花させ、国際大会などで活躍できるアスリートに育てていきたいと考えております。