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平成24年2月定例会・一般質問《質問日:平成24年2月28日》 …質問一覧のページに戻る

地方分権の実現に向けて -1.国から地方への分権改革の評価と今後の取組について-

質問 地方分権を推し進め、地方が主役の国づくりを実現することは、わが国の待ったなしの課題であります。
 その取り組みについて、上田知事に二点の視点からお伺いします。
 一点目は、国から地方への分権改革について、その現状をどう評価し、今後地域主権戦略会議のメンバーとしてどのように取り組んでいかれるのか、お伺いをします。
 2年前の夏、民主党のマニフェストで躍っていたのは、「地方のことは地方が決める」、「地域主権を確立する」、こういう文字でありました。当時の鳩山代表は「地域主権は民主党政権の一丁目一番地」と、国民の前で繰り返し訴えたのであります。
 しかし、民主党政権は、その後一体何を実現したのでしょうか。
 3月に発生した東日本大震災という未曾有の国難への対処や、「社会保障と税の一体改革」の取りまとめに追われ、かつて「一丁目一番地」とうたい上げた地域主権は、いつしか「三丁目の夕日」となり、今では「番外地」に追いやられたような有り様でございます。
 実際、昨年9月に入って行った野田総理の所信表明演説では、地域主権に触れたのは一行にも満たないものでありました。この一事をもっても、現政権には地方分権への熱意が感じられません。
 民主党政権は、「政治主導」を標榜(ひょうぼう)しておりますが、その一方で各省庁の強い抵抗を突き破ることができず、地方分権を前に進めることはできておりません。
 上田知事は、地方を代表して地域主権戦略会議に参画しておりますが、野田政権の地方分権に対する取り組みをどのように評価されているのでしょうか。
 また、地域主権戦略会議のメンバーとして、今後どのように取り組んでいくのか、知事の率直なお考えをお聞かせください。

地方分権の実現に向けて -1.国から地方への分権改革の評価と今後の取組について-

答弁上田 清司 知事

 平成21年8月の総選挙で民主党マニフェストがことごとく実現困難な状況になっている中で、比較的ましなのがこの地域主権改革だと私は思っております。
 地域主権改革は平成22年6月に地域主権戦略大綱を閣議で決定し12月には出先機関原則廃止のためのアクション・プランを取りまとめました。
 しかし、いざ実行というときに東日本大震災が発生いたしまして作業がストップしたきらいがございました。
 大震災を契機に「国の出先機関はそのまま存続すべきだ」、むしろ国土交通省などは「出先機関が災害対策に役に立っている」というような主張をしはじめて、大きな声になってきたようなきらいもなきにしもあらずでございました。
 そういう状況の中で押し問答が続き、私も時々堪忍袋の緒が切れて、ちゃぶ台をひっくり返そうかなというようなそういう気持ちになったことも何回かありました。
 昨年9月に野田総理が就任されて、確かに議員ご指摘のように、所信表明演説の中では1行も満たない程度しか触れてなかった、そういう経過がございましたので、私も山田全国知事会会長と一緒に官邸に行きまして、「どうするんですか」と申し上げたところ、「確かに触れていないけども、私の思いはしっかりあります」と述べられました。
 その後、閣議ならびに閣僚懇談会でもこうした地域主権改革については川端総務大臣を中心にしっかり協力するようにということで、各大臣に指示されたことも、違う情報からも確認できたところでございます。
 その後、10月20日に初めて野田総理になって地域主権戦略会議がありましたが、この時総理自ら生の声で改革に対する強い決意を述べられ、また翌日の閣議でもしっかり述べられたそうであります。
 その時から、川端総務大臣を中心に各閣僚の協力も得ながら、相当進んできている状況でございます。
 実際、地方の自治事務を国の法令で縛る「義務付け・枠付け」の見直しについては、対象が約4千条項のうち、野田政権の下で約6割の約2,400条項まで検討が進みました。
 ひも付き補助金の「一括交付金化」についても、23年度は5,100億でとどまっておりましたが、24年度は目標とした1兆円に近づく8,300億円まで交付金化されるようになっています。
 「出先機関の原則廃止」は文字通り府省の抵抗が強くて、なかなか動かない部分もあるんですが、国の出先機関を丸ごと移管するいわゆる関西広域連合だとか九州広域行政体の広域的実施体制については、野田総理はこの通常国会で法案を提出すると明言されて、指示もされております。
 地方移管のリーディング・ケースでありますハローワークについても、埼玉県と佐賀県の2カ所で移管に向けた実験的取り組みを進めることが決まっておりまして、現在事務的に埼玉労働局と埼玉県と詰める作業もしているところでございます。
 それでも遅いという判断もありますが、比較的他のマニフェストと比べると私は順調に進んでいる、こんな風に思わざるを得ないと思っております。
 私も相当しつこい性格ですので、時折川端総務大臣とは2時間とか1時間半とかまさに対で、差しで議論させていただき、中身の詰めをできるだけできるようにさせていただいております。
 そういう意味でも、地域主権戦略会議のメンバーとして、私は必ず追っかけて中身を作っていこうと思っています。作れないようであれば、私は居ません。辞めます。

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