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平成22年12月定例会・一般質問《質問日:平成22年12月10日》 …質問一覧のページに戻る

埼玉から次代の育成を!

質問 大手町で、ある新聞社主催のシンポジウムに参加してまいりました。題名は「世界一 人が育つ国、日本」。これも私にとって非常に関心の高いテーマでございます。
 今までも、これからも、資源の無い国、日本は、科学立国、技術立国なくして存在はまず無いと思います。今、工場をはじめとした「ものづくり」の現場は海外に次々と移され、また新興国の技術水準も著しく向上しております。
 今までは、日本の技術により世界にないものをつくり上げ、メード・イン・ジャパンを売り込み、高い評価をもらい、今日の日本をつくり上げてまいりました。どうやらその勢いは近年失せかけているようであります。
 しかし、これからの日本だって、やはりこのスタイルで世界の中で闘いを制していかなくてなりません。グローバルスタンダードを目指す日本企業にとって、海外で活躍できる人材育成こそが、埼玉、日本に託された課題であります。
 最近では、商社に入社して、海外に行きたくないという人が多くいるということです。物があふれている今日、若者は満たされております。わざわざリスクの伴う外国へ行くよりは、心地の良い日本で暮らすほうが安全だ、楽だ、そんなところでしょう。
 しかし、その考えでは、いずれ追い込まれてしまいます。世界を舞台に働く企業人に、学校現場で、経験に基づくお話しをしていただくなど、お手伝いをしてもらうことも一案かと思います。企業に物心ともに応援してもらうことで、子供たちにとって多様な教育を受ける選択肢が広がります。教育長のご所見をお伺い申し上げます。
 とりわけ問題なのは、日本の学力が統計的に落ちてきていること、理系志望者が減っていることなどがあるのではないかと思います。理系離れに対応することは、理工系の人にもっと先生になってもらって、子供たちに小さいときから科学に関心を持ってもらう環境をつくっていかなくてはならないと考えますが、併せて教育長のお考えをお聞きします。
 また、日本の公教育は、平均点を底上げすることは得意ですが、優秀な人材を選抜して教育する発想が不足しているのではないでしょうか。選抜された小中学生の子供たちに、海外のクリエーティブな研究室や先端技術を視察させてあげればと考えております。感性が鋭く、柔軟な思考を持っている小中学生に、感動、驚き、あこがれなど大きな刺激を与えることができないものなんでしょうか。そのことは、必ず、人生の夢や目標、進むべき進路をつかむことにつながっていくはずです。小中学生の子供たちに夢を与え、日本から離れたところで脳内革命を施してもらいたいものでございます。
 県や賛同協力企業が力を合わせて、若い人たちに世界の先端を見せ、大志を抱かせる環境づくりをすべきと考えます。12歳の子ども一人の人材育成に多少の投資があったにせよ、10年たてば立派に大学を卒業し、埼玉や日本の将来を切り開いてまいります。そのリーダーたちが埼玉の将来、日本の将来を救うのであれば、この人材育成は安い投資であります。
 しかも、単発の成果ではなく、有形、無形の成果を長期間にわたり埼玉や日本にもたらし続けます。ぜひ、上田知事からの提案で、埼玉から次代をリードする子供たちを羽ばたかせるために、子供たちの海外先進地への派遣研修制度を実現していただきたいものと考えますが、知事のお考えを併せてお願い申し上げます。

埼玉から次代の育成を!

答弁上田 清司 知事

 ご承知のとおり、県立浦和東高等学校の出身のサッカー選手川島永嗣さんは、中学校時代にヨーロッパ遠征に行った時から、世界に通用する選手になりたいと強力に意識したそうであります。そして、そのとおりあのワールドカップで大活躍をされました。
 また、さいたま市出身の若田光一さんは、5歳の時にアポロ11号をテレビで見て、宇宙への強いあこがれを持ち、宇宙飛行士になりたいという夢の実現のために努力をされたそうでございます。
 私がとても気に入っている言葉の中に、これは春日部女子高校の17年度の卒業生が出した言葉だそうですが、教育委員会の日めくりカレンダーの中の「心に残る言葉」の一つですが、「夢は逃げない、逃げるのはいつも自分」という、これは私はとても素晴らしい言葉だと思って時々引用させていただいておりますが、まさしく川島さんや若田さんは、子どもの頃の思いを夢に描いて努力をして、「夢は逃げない」という言葉のとおり、世界で活躍する人物になっておられます。
 そうした問題意識を宮崎議員からも今、頂きました。
 まさしく子どもの頃から視野を大きく広げ、未来に向かって努力することはたいへん重要だとそのように思っております。
 県の青少年の育成事業の中に「夢のかけはし事業」という事業も展開しております。
 最高級レベルのシェフのお菓子作りを見る。そしてそこから学ぶ。あるいは林家たい平さんの落語を聞きながら実際の舞台とはどんなものか。あるいは浦和レッズの選手に指導してもらえる。そしてプロとの違いは何なのかとか、こういうことが子供たちにいい影響を与えるものだと思っております。
 そして何よりも世界を意識して国際的に活躍できる人たちほど、日本の良さをよく見直し、わが国の伝統とか文化というものを深く理解され、そしてアピールされる方々が多いとことも事実であります。
 そういう意味で、私は次代を担う日本人を育てるには、ある意味ではグローバルな視野を持つ必要もありますので、財政状況が厳しいんですが、子供たちの海外研修というものなどは、もっとこうより小さな負担でより効果的な在り方というのを出せないのか、けた外れにたくさんの人数を出すことができないのかというようなことも今担当者に研究もさせているところでもございます。
 教育委員会においてもですね、企業や奉仕団体、こういったところの力も活用しながら、力を合わせて若い人たちに世界の先端を見せさせる、そういうことも含めて、埼玉から次世代をリードする子供たちを育てるための方策をより研究していただきたいと思います。私たちもしっかり研究いたします。

答弁前島 富雄 教育長

 まず、「企業に物心共に応援していただくこと」についてでございます。
 世界を舞台に働く企業人との出会いは、子供たちの将来の夢や生き方に大きな影響を与えるものでございます。
 現在、小学校の社会科において、世界規模で事業を展開する自動車や食品メーカーの工場などの見学を行い、最先端の技術に携わる人からの話を聞くなどして、世界とのつながりについて学んでいます。
 また、小中学校では、企業の最前線で活躍されている方々をお招きし、自身の仕事と世界とのつながりや、その方の生き方や夢について語っていただくなどの取り組みを行っております。
 こうした取り組みを通して、子供たちが目標に向かって、果敢に挑戦することの大切さを伝えています。
 県といたしましては、今後とも企業の力も借りながら、子供たちが多様な教育を受ける機会を確保できるよう努めてまいります。
 次に、「理工系の人にもっと先生になってもらうこと」についてでございます。
 まず、理工系の学生に本県の教員採用試験をより多く受けてもらえるよう、理工系大学においても、教員採用説明会を実施しております。
 また、理工系大学をはじめとする理科の教員免許が取得できる大学に推薦を依頼し、1次試験を免除する大学推薦特別選考も行っております。
 現在、小学校へは、理科が得意な学生や企業の元研究者など、地域の方を理科支援員として配置し、観察・実験の充実により、児童の理科に対する関心を高めているところでございます。
 中学校でも、近隣の大学や科学館などと連携し、より専門性の高い授業を実施し、生徒の理科に対する学習意欲の向上を図っております。
 今後も、科学立国・技術立国の基盤を支える人材育成を図るため、高い専門性を持つ教員の採用を進めるとともに、企業や関係団体と連携し、研究者や技術者の活用を促すなど、人的側面から環境づくりに努めてまいります。

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