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平成21年12月定例会・一般質問《質問日:平成21年12月14日》 …質問一覧のページに戻る

ダムと森林について

質問 50有余年の八ッ場ダム建設の歴史の積み重ねをつぶすことこそが、現政権の生きる道であると言わんばかりの国交大臣の言動、ダム建設に利水、治水から恩恵を受ける一都五県の考えを無視するような国の方向、まるで現政権は目と耳を持ち合わせておりませんと言い切っているような感じさえいたします。
 9月議会から本定例会まで八ッ場ダム建設推進関係の質問者は、私で20人目になります。
 私からは、ダムと森林についての視点からのお伺いを申し上げます。
 近年、地球温暖化の影響か局地的、短期的に大雨が降るゲリラ豪雨が全国各地で発生し、人的被害を引き起こすなど、これまでにない被害として注目を浴びております。
 埼玉県内でも、今年の8月に飯能市で1時間に100ミリを超える異常な豪雨があったとされております。また、一昨年には、地球温暖化により台風が巨大化するとのIPCCの報告があり、大規模な洪水被害が発生する危険が一層高まっております。
 一方、毎年必ず全国のどこかで渇水が発生しており、平成21年は香川、徳島両県で先月半ばまで取水制限が続いていたとお聞きしております。首都圏では平成8年に首都圏渇水が発生し、30パーセントの取水制限が行われました。世界規模での水の重要がひっ迫する中、わが国でも水の需要が増大し、私たちの生活や産業活動に欠かせない水の不足が一層心配されているところでございます。
 森林の持つ保水機能に期待し、コンクリートのダムから緑のダムに切り換えるべきとの声もあります。確かに水源涵養(かんよう)機能をはじめとする森林の持つ多目的機能を発揮させるために、森林を健全な状態を保つ森林整備が大切なこととは承知しております。
 しかしながら、緑のダム、すなわち森林保全や整備が豪雨のときの河川流量を減少させ、洪水防止の決め手であり、あたかもダムにかわる治水対策のように取り上げられておりますけれども、この点に対して、農林部長の見解をお伺いします。

ダムと森林について

答弁西崎 泉 農林部長

 森林は、降った雨を地中に浸透させ、ゆっくりと流出させます。そのため、河川の増水を緩和するとともに流量を安定させます。
 このような働きを持っていることから、森林は「緑のダム」といわれています。
 しかし、森林が水を貯め込む能力には限界があります。
 台風や雷雨など豪雨の後に、河川が急激に増水するのはよく見聞きする現象です。
 日本学術会議は、「森林は中小洪水においては洪水緩和機能を発揮するが、大洪水においては顕著な効果は期待できない」としています。
 また、「あくまで森林の存在を前提にした上で治水・利水計画は策定されており、森林とダムの両方の機能が相まって、初めて目標とする治水・利水安全度が確保される」ともしております。
 森林の保水力は、地質や地形に大きく左右されます。
 森林を整備することだけで豪雨にも対応できる保水力を持たせ、また、水の流出を都合良く調節することはできません。
 水の安全・安心を守るためには、ダムによるコントロールが必要であり、加えて適正に森林を整備することが重要と考えております。

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