平成16年2月定例会・一般質問《質問日:平成16年3月1日》 …質問一覧のページに戻る
彩の国まごころ国体について
第五十九回国民体育大会については、県議会において昭和六十三年十二月に誘致に関する決議が議決されて以来、誘致活動や開催準備が進められてまいりました。
その国体がいよいよ今年三十七年ぶりに本県で開催されます。
前回の第二十二回国民体育大会が上尾陸上競技場をメイン会場に開催されたとき、県の人口は今の人口の約半分にも満たない三百三十万人でした。
七百万人を超える人口を擁する全国第五位の大県となった現在とは隔世の感があります。
国体は、国内最大のスポーツイベントであり、多くの選手、監督、マスコミなど競技関係者が全国から集まってまいります。
今回の国体は発展した埼玉県の姿を全国に発信する絶好の機会であると存じます。
この彩の国まごころ国体を盛り上げる主役は、言うまでもなく七百万県民であり、また競技会場地となる市町村です。
県民はもとより、競技会場地となる市町村において盛り上がらなければ国体の成功はおぼつきません。
しかしながら、大きな役割を担う各市町村とも、この景気低迷の折、国体関連予算の確保に四苦八苦しております。
政令指定都市である私の地元さいたま市でも、夏季大会でサッカー、秋季大会でテニスほか六競技が開催されるなど競技数が多いこともあって例外ではありません。
県も極めて厳しい財政状況にあるとは重々承知しておりますが、国体を成功に導くためには競技会場地となる市町村に対しては、特段の財政支援が必要であると存じます。
平成十六年度当初予算案に、国体会場地市町村で実施する競技会の運営を支援するための予算が計上されておりますが、どのような支援をなさるのか、都築副知事にお伺いをいたします。
彩の国まごころ国体について
都筑 信 副知事
第五十九回国民体育大会、彩の国まごころ国体の開催に当たりましては、日本一簡素で心のこもった国体の基本理念の下、七百万県民の総参加をいただき、鋭意準備を進めているところでございます。
大会を成功に導くためには、各競技会を開催する市町村と県とが一体となって取り組むことが何よりも肝要でございます。
そこで、大会の開催に当たり会場地市町村の財政負担の軽減と競技会の円滑な運営を図ることを目的とした彩の国まごころ国体会場地市町村運営交付金、仮称でございますが、これを創設することといたしまして、今定例会に御提案申し上げているところでございます。
対象となる市町村は、正式競技などを開催する六十六市町村で、補助対象は各種仮設施設、競技用具の借上げやバス輸送など競技会の開催に直接要する経費を基本といたしております。
さらに、今回全国初の取組といたしまして、選手と地元住民との交流や参加選手の応援など、全国から訪れる方々を温かくお迎えする各種事業をも対象といたしまして、市町村とともに心のこもった国体を積極的に推進することといたしました。
また、補助率につきましては、原則として補助対象経費の三分の二を予定しているところでございます。
冬季大会が終了し、いよいよ彩の国まごころ国体の開催が迫ってまいりました。
県といたしましても、会場地市町村との連携を一層深めまして、簡素な中にも真にまごころのこもった大会の実現に向けまして、準備に万全を期してまいります。