3月25日(月)、埼玉県和光市にある独立行政法人理化学研究所仁科加速器研究センターを訪ねました。
こちらの施設のメイン装置は「RIビームファクトリー」。これは何かというと、万物創成の謎を解き明かすという物凄い装置なのです。
仁科加速器研究センターの藤縄雅先生が施設内を案内をしてくださいました。
世界一の「RIビームファクトリー」では、いくつもの加速器をつないで段階的に加速する「多段式」を採用しています。
また、RIビームファクトリーの主役、超伝導リングサイクロトロン(SRC)は、東京タワーのおおよそ二倍の重さ8.300トンに及ぶ鉄の塊でできているのだそうです。
これにより原子核を高速の70パーセントまで加速し、かつ世界最強のビーム速度を得ているのです。このことは、理研が今日まで永年蓄積した技術の集約であり、日本の誇りでもあります。
藤縄先生は研究の傍ら、RIビームファクトリーから排出されるエネルギーを隣地の学校や病院に活用できないものかと行政に働きかけてもおられます。